2019年6月
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1-3. メズマライズ

ここまでのスペルの章でリンカネーション4枚、他スペルを23枚程度入れること、増資系スペルを中心とし補助的意味合いで1−2枚の妨害系スペルを入れうること(リンカネーションの影響で1枚入れれば50ターンで2回使用タイミングが、2枚入れれば4回使用タイミングがあります)が基本パターンとして理解していただけたものと思われます。あくまで基本的にはという話であり、当然これらの根幹を踏まえた上で自分なりにスペル枚数を増やしたり減らしたり妨害カードをなくしたり増やしたりすることも可能です。

しかしその際にリンカネーションと同じくらいその存在を考慮しなければならない特殊なスペルがあるので、そのスペルの話をしておこうと思います。そのスペルカードの名前はメズマライズです。

メズマライズというスペルは特異なカードです。スペルカードとは言え、増資系にも妨害系にも分類できないカードです。また、他プレイヤーがスペルを持ってない場合は使用することすら出来ないカードです。コストもカードを1枚破棄する必要がありお世辞にも低コストのスペルとはいえません。しかし、実はカルドセプトにおいて効率よくプレイするには必須となるスペルでもあるのです。そこで各項目に分けてメズマライズの意義に迫ってみようと思います。


@ リンカ4枚環境下ではメズマが使用できなくて困る可能性は低い
 
リンカというスペルがない段階では、大抵の増資系スペルは即打ちですし、引いたところで打つ対象がないという可能性がかなり高くなります。しかし、リンカがあるとどうでしょう?リンカ4枚、スペル27枚のブックの場合、少なくともリンカを打った人の手札には期待値として3枚強スペルがあることになります。そして、自分以外のセプターが3人いるわけですから、リンカが50ラウンド平均7回ちょっと打たれることを考えると、延べ22回ほどリンカが50ラウンドの間に打たれている計算になります。(3倍したわけですね) このことから結論として下のことが言えます。

手札に3枚もスペルを持って歩いている人が50ターンに延べ22ラウンドある!
 
ってことは、半分くらいの可能性でスペルがあるんだなんて勘違いをしないでくださいね。
スペルは1ターンに基本的には1枚しか消費出来ないので(場合によってはカード破棄で捨てる事もありますが)、リンカを打った次のターンは少なくとも2枚スペルがあるはずで、しかも6割の可能性でスペルを引いてくるから期待値としても2.6枚スペルを持っているはずです。同様にリンカを打った2ターン後を考えてみると期待値として2.2枚、少なくとも1枚は有しているわけです。

つまり
手札に2.6枚期待値で持っているターンも延べ22ターンある。
手札に2.2枚期待値で持っているターンも延べ22ターンある。
手札に1.8枚期待値で持っている可能性も延べ22ターンある 
・・・・・・・・・


となるわけですね。期待値で計算したらようは延べ計算でスペルを持っている可能性は50%を軽く超えるので、通常誰かがスペルを持っていることになります。しかも・・・です、1枚以上持っている可能性は150%に近いわけですから、一人のセプターにだけ注目しても高確率でなんらかのスペルを有しているわけですね。

A リンカネーションの使用期待回数を確保する

増資効率を考えた際に、リンカネーションが4枚入っていることがスペル効率が良いと説明しました。しかし、リンカネーションが4枚入っているブックの場合、リンカネーションをすることで手札にリンカネーションを引いてしまう可能性が高くなります。(そこまでの引かれた状況を無視して単純計算しても約4割の可能性で起こる現象であり、ブックが1周するまでにこのような現象が起こる可能性は8割も存在しています!)

そのため、リンカネーションが4枚入っているセプター同士で戦闘を行う場合、自分のリンカネーションがメズマライズされてしまう可能性と同じだけ他者のリンカネーションをメズマライズできるようにすることで、よりまんべんなくリンカネーションを安定して打てる状況を作ることが望ましいと言えます。

B 増資効率の安定 / 妨害スペルへの抑制効果
 
メズマライズはリンカネーション4枚のセプター同士の戦いにおいてはブックの引きの安定性を高める効果があります。増資系スペルに関して簡単な例を挙げて考えてみたいと思います。例えばパーミションが有効なマップで対戦すると仮定しましょう。

4人ともが増資効率を高めたブックを作り、パーミションを4枚ずつブックに入れていても序盤15ターン内に引ける枚数は同じわけではありません。自分だけが1回しかひけず、他3セプターは3回ずつ引く場合もあるわけです。

しかしここにメズマライズがあると、15ターンまでにはメズマライズを1−2枚引いているわけで、リンカネーション後などにパーミッションを奪えるタイミングがあることを考えると、同じ展開でもパーミッションの使用回数が自分が3回で他2セプターが2回、1セプターが3回になることも考えられます。平均的な場合でも、自分ともう1セプターが2回で、他2セプターが3回という状況に持ち込めます。このようにメズマライズは他セプターとの間に起こりうる引きの違いによる遅れを取り戻させる効果を持っています。

メズマライズの効果は他にもあります。たとえば、妨害系スペルでメテオなどを1セプターだけが入れていたと仮定しましょう。他3セプターがメズマライズ4枚ブックと仮定すると、メテオを引いたセプターが即打ちせず持ち歩き戦略を選択した場合、1ターンの間に誰かがメズマライズを引く可能性は単純計算でも約25%もあります。これでは持ち歩き戦略を2ターン、3ターンと実施するのは危険と判断せざるをえず、早めに打ち捨てることになるでしょう。

このようにメズマライズは妨害行為の本来の効用 ― 好きなタイミングで増資骨格にヒビを入れることができる― という効果を失わせることができるのです。つまり、メズマライズを入れることにより妨害スペル戦略を抑制することができるのです。また、たとえメズマライズで奪われないように即打ちすると決めた妨害スペルしかブックに入れなかったとしても、リンカネーションによりそのカードを引いてしまう可能性が50%近くあるため、やはりメズマライズで奪われてしまう可能性が少なからず存在してしまいます。

以上の説明をよりまとめると、リンカネーション4枚・メズマライズ4枚入れたスペル27枚ブックでの平均期待スペル効率は下のようになると思われます。(毎ターンスペルを打てることを目標にこの枚数に設定しているので50ターンスペルが打てたものと想定しています)

リンカネーション 
メズマライズ

自分のスペルカード
6-7回 (8回引き1-2回はメズマライズされた)
1-2回 他セプターのリンカネーションを使用
6-7回 他セプターのスペルカードを使用
延べ35ターン使用

このようにスペル使用のうちの1/6ほどは他者のスペルを使用するわけであり、これによりスペルの引きの不安定さを防止するとともに、妨害系スペルもある意味で全セプターで共有(約50%でカードをブックに入れたセプターが使用でき、約17%ずつ他セプターが使用できる)することにつながるわけです。

⇒ リンカネーション4枚のセプターが多い環境下では
  メズマライズ4枚入れるのが良い


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