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彼女は帰星子女

彼女は帰星子女

  • 上野遊
  • あかざ
  • 電撃文庫

ボーイ・ミーツ・ガール(恋愛要素薄いけど)

衝突。
芹沢望は自転車で人を跳ねた。
派手に頭をぶつけたはずの彼女は何故か元気に彼に鉄拳を見舞い、消えた。

再会。
家のチャイムが連打されて出てみると、彼女が届けられた。
彼女は宇宙人と地球人のハーフであり、彼の家にホームステイすることになったのだ。

望の平穏な日々はその日で終わる。
それは、地球人と宇宙人の間に友好条約が結ばれた日のこと――

かなりニブい男の子と、ちょっと拗ねた女の子が出会うお話。
お約束ですね。人によってはこれをツンデレと呼ぶでしょう。
でも、折り返しのあらすじには「青春SF」とあります。

SF。ラブコメでなく、SF。
実際この作品はラブコメとは呼べません。
「ラブ」も「コメディ」も足りていませんから。
だからといってSFと呼べるかというとそれも怪しいのですが。

ラブコメできる設定とSFできる設定が無理なく展開されるのですが、
それらがストーリーに効いてくる前にページは終わります。
「ボーイ・ミーツ・ガール(恋愛要素薄いけど)」くらいが一番しっくり来そうです。

この作品はきっと続きます。むしろ続くことを希望。
次はラブコメにもなりそうですしSFにもできそうです。
個人的には「ラブコメ」ではなく「SF」が似合う作品になることを期待してます。
ラブコメ部分はお約束の集合体なのであまり意外な展開は望めませんが、
彼女が宇宙人と地球人のハーフという点が主軸になれば
いろんな形が考えられる分だけ楽しめそうです。
が、イラストはばりばりにラブコメテイストなのでちょっと望み薄。

それでも買いますけどね。次が楽しみな一冊です。

十色 ★★★☆☆